ニュース・新聞掲載記事

「ナイロビ」岩手日報No.577

 アフリカ東部に位置するケニアの首都ナイロビは標高が約1670mということもあり、赤道直下ではあるが、温暖な気候で過ごしやすいとされている。夜中に新月を見上げたら、日本や北半球と形が違った。見慣れた縦長ではなく、横長の新...

「運河」岩手日報No.568

 新型コロナウイルスの影響で、日常生活やビジネスにいろんな規制がかかっている昨今だが、道路工事やビル改修などは以前にも増しているようにも見える。そんな中、ユトレヒト市内をぐるりと取り巻く全長6㌔の運河のうち、埋め立てられ...

「コロナ」岩手日報No.548

 日本は5月25日、新型コロナウイルス感染防止のための緊急事態宣言が解除された。欧州諸国でもイタリアやドイツなどで外出規制が緩やかになり飲食店の営業も一部で始まっている。オランダでも5月19日に具体的な緩和方針が発表され...

「コロナとマスク」岩手日報No.543

 欧州では当初、新型コロナウイルスがそれほど注目されておらず、オランダでも「コロナ危機はアジアの問題」と過小評価されていた。ところが2月中旬の謝肉祭の休暇に、多くのオランダ人がイタリアやオーストリアへ旅行して感染し、事態...

「野生リンゴ」岩手日報No.526

 キルギスの仕事でリンゴとの縁がまたつながるようになった。幼少の頃、盛岡市郊外に住んでいた祖父の家には紅玉やフジ、世界一といった品種が植えられたリンゴ園があり、秋になるといつもリンゴの入った大きな小包が自宅に届くのを楽し...

「自然保護区」岩手日報No.522

 私が抱いていたキルギスのイメージは「半乾燥地帯で牧畜が盛んな遊牧民族の国」だった。ところが実際は山、谷、川、そして氷河もあり、野生の動植物も多く存在していた。  絶滅の危機にひんしているユキヒョウもおり、2017年8月...

「プロジェクト紹介 リンゴ」岩手日報No.515

 2015年9月から4年間の予定で、キルギスの北部3州(タラス、チュイ、イシククリ)で展開してきた「林産品による地方ビジネス開発プロジェクト」も残すところわずかとなった。  17年春には、3州の7営林署に試験圃場を設置。...

「オランダとキルギスを結ぶチューリップ」岩手日報No.500

 「オランダに住んでいる」と自己紹介すると、「チューリップですよね」と言われることがよくある。チューリップは、ユリ科チューリパ(Tulipa)属の園芸種を指す名称で、日本のホームセンターや園芸品店で販売されている球根の多...

「アムスのデモ行進」岩手日報No.491

 日本では11日、発生から8年を迎えた東日本大震災の追悼が行われたが、オランダの首都アムステルダムでは、その前日の10日午後、間接的な災害ともいえる地球温暖化の防止と早期対策を訴えるデモ行進が行われた。  冷たい雨の中、...

「シーバクソン」岩手日報No.489

 私が2015年秋から携わっている国際協力機構(JICA)プロジェクト「キルギス国林産品による地方ビジネス開発プロジェクト」も、今年秋の終了時までにどんな成果が上がるかは、雪解け後の活動に懸かっていると言っても過言ではな...