オランダ編

「読書環境の違い実感」岩手日報No.712号

 ケニアにいる時は読みたい本を探すにも本屋がナイロビ市内では限られており、日本語となるとナイロビ郊外にある日本人学校や日本学術振興会の図書室から借りることが多かった。  オランダに戻ってきて助かるのは、公立図書館が充実し...

「運河」岩手日報No.568

 新型コロナウイルスの影響で、日常生活やビジネスにいろんな規制がかかっている昨今だが、道路工事やビル改修などは以前にも増しているようにも見える。そんな中、ユトレヒト市内をぐるりと取り巻く全長6㌔の運河のうち、埋め立てられ...

「コロナ」岩手日報No.548

 日本は5月25日、新型コロナウイルス感染防止のための緊急事態宣言が解除された。欧州諸国でもイタリアやドイツなどで外出規制が緩やかになり飲食店の営業も一部で始まっている。オランダでも5月19日に具体的な緩和方針が発表され...

「コロナとマスク」岩手日報No.543

 欧州では当初、新型コロナウイルスがそれほど注目されておらず、オランダでも「コロナ危機はアジアの問題」と過小評価されていた。ところが2月中旬の謝肉祭の休暇に、多くのオランダ人がイタリアやオーストリアへ旅行して感染し、事態...

「オランダとキルギスを結ぶチューリップ」岩手日報No.500

 「オランダに住んでいる」と自己紹介すると、「チューリップですよね」と言われることがよくある。チューリップは、ユリ科チューリパ(Tulipa)属の園芸種を指す名称で、日本のホームセンターや園芸品店で販売されている球根の多...

「アムスのデモ行進」岩手日報No.491

 日本では11日、発生から8年を迎えた東日本大震災の追悼が行われたが、オランダの首都アムステルダムでは、その前日の10日午後、間接的な災害ともいえる地球温暖化の防止と早期対策を訴えるデモ行進が行われた。  冷たい雨の中、...

「アムステルダム・コーヒーの祭典」岩手日報No.447

 日本人が「お茶をする」という感覚で、オランダ人はコーヒーをよく飲む。平均で1人1日当たり2・2杯飲んでいるのと統計があり、昔から街の至る所にカフェ文化が根付いている。  アムステルダムでは3月上旬、コーヒーの祭典(入場...

「女子サッカー」岩手日報No.421

 オランダでこの夏、欧州サッカー連盟(UEFA)主催のサッカー欧州女子選手権が開かれた。開催国の優勝というお祭り騒ぎになり、東日本大震災が起きた2011年に日本がドイツで開催されたワールドカップで優勝した時の熱狂ぶりと高...

「オランダの選挙」岩手日報No.396

 オランダ人がよく使う言い回しに「Doe Normaal」がある。意訳すれば「普通に振る舞いなよ」という感じだろうか。例えば、子どもがいたずらした時に両親が、酔っ払った取り巻きが変なことをしそうな時に友人が、この言葉を発...

「シンタクラース」岩手日報No.385

 シンタクラースというオランダ独特の行事があり、子どもたちが毎年楽しみにしている。日が短くなり、家にこもりがちな11月から12月初旬にかけて、ちょっとお祝い気分にさせてくれる恒例行事だ。  「サンタさん」とどう違うのか。...