書評

「バッタを倒しにアフリカへ」 (前野ウルド浩太郎著)

 このタイトルからしてワクワクしてくるではないか?と帰国間際の成田空港内にある書店でこの新書を見つけた時に思ったものです。定期購読している日経ビジネスの書評欄でも紹介されており、一時帰国したら是非手に取ってみたい!と思っ...

「コーヒー、カカオ、コメ、綿花、コショウの暗黒物語」・再読(ジャン=ピエール=ボリス著)

 ほぼ10年前の2008年6月に創成社新書から『世界に広がるフェアトレード』という本を出版してもらった時のサブタイトルが「このチョコレートが安全な理由」でした。その当時から、日本はチョコレートの原材料となるカカオの輸入大...

シルクロードの英語本 “The Silk Roads; A new history of the world”

 “The Silk Roads; A new history of the world”というタイトルに惹かれて思わず、この春キルギスに渡航する際に立ち寄ったスキポール空港の本屋で衝動買いをしてしまった一冊です。買った...

世界は「使われなかった人生」であふれている

気になる日本のモノ書き  海外にいると、日本の活字に何となく飢えている自分に時々気づきます。ネットでいろんな記事やエッセイなども読めますが、やはり本や雑誌のように手にとって読みたくなるのは、昔からの習慣?と勘繰りたくなっ...

現場読み「玄奘三蔵、シルクロードを行く」

キルギスの日本センターには中央アジア関係の本が結構置いてあり、いつも気になっていました。今回の滞在中に、ふとタイトルに惹かれて手に取ったのが、岩波新書の「玄奘三蔵、シルクロードを行く」です。著者の前田耕作氏は、名古屋大学...

三宅一生の仕事を考える

ふと偶然にユトレヒト市内の本屋で手にしたのが、英語と日本語のバイリンガルで書かれた『Issey Miyake 三宅一生』 これまで包括的に彼の作品や思想、背景を説明できるメディアがなかったからまとめたとイントロに書かれて...

本の現場読み「ザ・グレートゲーム」

本を読んで自分の感想を書くようになったのは、かれこれ10年前からのようだ。小さい頃は夏休みとかの読書感想文を書くのが苦手で、大学生になってから読書に親しむようになったものの、書簡みたいな形で書き残すことは殆どしていなかっ...